内容説明
プロバガンダ映像にみるイスラーム過激派の戦略と苦悩、癒しの聖地ルルドの意外な顔、神秘体験を無から創造する映像、肉感的な映像の引力、映像的体験と宗教的体験のシンクロなど、映像を聖性顕現の場と転じさせる魅惑的な実践の探究。映像は宗教と生と再生(イニシエーション)をもたらすか。
目次
映像と宗教
第1部 宗教とメディアの現在(中東イスラーム主義運動の映像戦略―イラクとパレスチナを中心に;東南アジアにおけるイスラーム主義武装闘争派の映像戦略―インドネシアを中心に;「証し」と「開示」―聖地ルルドの映像化にみる「苦しむ人々」の伝え方;リアリティ、真正性、リテラシー―映像と聖なるもの)
第2部 映像の宗教性(霊の増殖とメディア―霊媒、霊媒の映像、霊媒的な映像をめぐって;映像の肉感学;映像技法から見る宗教性―パイクとヴィオラの場合;映像に「ふれる」こと―仮面と画面の映像人類学)
著者等紹介
新井一寛[アライカズヒロ]
埼玉県出身。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科一貫博士課程修了、博士(地域研究)。現在、関西大学非常勤講師、京都精華大学非常勤講師。スーフィー教団研究、地域研究、宗教社会学、映像人類学
岩谷彩子[イワタニアヤコ]
鳥取県出身。広島大学大学院社会科学研究科准教授。京都大学大学院人間・環境学研究科修了、博士(人間・環境学)。主な研究テーマは、ジプシー/ロマ、移動民社会の人類学的研究
葛西賢太[カサイケンタ]
東京都出身。宗教情報センター研究員。東京大学大学院人文社会系研究科修了、博士(文学)。上越教育大学教官を経て、現職。現代人の宗教意識を問う仕事を重ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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