目次
序文 夢から覚める夢
1 批評と時代(「青年美術家」と憧れの「古代」―太宰治『人間失格』にみる;滝口修造―シュルレアリストの時代認識と「伝統」 ほか)
2 画家たちのテーマ(誰が梅原・安井を「古典」にしたか―大正教養派と「古典」の創出;「日本壁画」の古典化をめぐって―法隆寺金堂壁画と近代日本画 ほか)
3 版画・デザイン(1930年代創作版画の危機―伝統版画との対立のなかで;伝統と現代へのまなざし―奥山儀八郎の複眼モダニズム ほか)
4 美術と伝統(茶道全集と利休・芸術・生活;逸脱と回帰の弁証法―中村不折を通して見た一九三〇年代の書壇 ほか)
著者等紹介
五十殿利治[オムカトシハル]
1951年生。近代美術史専攻。筑波大学人間総合科学研究科教授
河田明久[カワタアキヒサ]
1966年生。日本近代美術史専攻。早稲田大学非常勤講師
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