内容説明
『旅の絵』とバラードにみられるハイネのまなざしは、彼の生きた“新しい時代”を見事に映しだしている。ローレライの歌声は、いま、新たな余韻を響かせる…。新しいハイネ。
目次
ハイネの人と作品―なぜ、『旅の絵』とバラードか
ハンブルクにおけるハイネ受容―ひとつの受容史
ハイネのバラード―初期から晩年まで
ロマンツェにおけるハイネの手法―伝承をいかに継承するか
ハイネのローレライ詩―ローレライはうたっているか
ヴィッリプッツリの復讐―ハイネの植民地への関心
ハイネと2月革命―物語詩集『ロマンツェーロ』からみる
『旅の絵』への出発―ハイネらしさの始まり
『ベルリンだより』―ハイネの大都会描写
『ハルツ紀行』―青春後期の自然讃歌
『イギリス断章』―『旅の絵』からパリ通信へ
『ドイツ・冬物語』―物語詩となった『旅の絵』