感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねぎとろ
0
今更読んでもねえ、と思ったがなかなか熱い内容。勿論、批判的以外には読めないわけだが、ある時代になぜロシア革命とレーニンが人を惹きつけたのかその理由が少し分かった。『左翼小児病』で左翼ロマン主義を批判したレーニンだが、その人の人生自体が政治的ロマンに溢れすぎている。ドラマになる要素が多すぎるんだなこれ。/あくまでロシアの現実に立脚して思考するレーニンと、理論を一般化しようとするローザ=ルクセンブルグとの対比に見られるように、レーニンのリアリスト、マキャベリストの側面も割と描かれていると思った。2024/08/20
toolate_life
0
面白かった2021/08/09
Rotes Meer
0
職業革命家レーニンの生涯、その理論と実践がよくまとめられている良書。このシリーズの他の本と比べるとかなり分厚い。人間臭いエピソードには比較的恵まれたマルクスと比べて、レーニンには超人的な革命家というイメージが定着しているが、読み終わる頃には私の中のそのような固定したイメージは解体されていた。1903年の長年の友人たちとの決裂や、1914年における各国社会主義指導者の道徳的堕落、そしてソヴィエト連邦の将来に対する晩年の危惧……、レーニンは絶望には決して負けなかったが、それも彼の体が動く限りでのことであった。2020/03/08
-
- 電子書籍
- analog 2019年4月号
-
- 和書
- 食と健康 放送大学教材