出版社内容情報
〈内容目次〉ヨーガとタントリズム ヨーガと錬金術 ヨーガと土着インド 結論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
5
宗教学者である著者は、ヨーガから土俗的な脱魂の垂直運動の痕跡を探る。その際著者は、その技法を伝えるタントラの表す秘教実践を汎インド的宗教形態として扱う。文字に現れた「経」を示すスートラに対し、「経」に表れず秘技的に伝承される典籍はタントラと呼ばれる。そこではシヴァ神が妃を通してその威力を示すシャクティ(性力)なる大自然のエネルギーが身体の7つのチャクラによって活性化する、とされる。本書は、ここに大宇宙と小宇宙の照応というシャーマニズムの地母神信仰を見出し、内なる外の制御という宗教の非西洋的側面を導出する。2021/07/27
生きることが苦手なフレンズ
1
ヨーガから人類の精神世界というか思考の様式を描き出してほしいというようなことを前の巻を読んだ時に望んでいたんですが、この巻でそれが、正否はともかく、シャーマニズムやタントリズムとのつながりというかたちで描かれていてよかったです。2017/03/24
しょ~や
1
密教的なタントラは面白い。土着文化との融合の変遷がたどっていけると宗教などの見方も変わる。少しずつ時代に合わせて変化していくものなんだ2014/05/12