内容説明
湘南・茅ヶ崎海岸に野良うさぎが住んでいるという…。僕はカメラを片手に、まだ明けやらぬ早朝の海岸に向かった。カメラマンの僕と、野良うさぎゴマのちいさな奇跡の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムック
20
初めは全く寄って来ず警戒をしてた野良うさぎのゴマ。少ーしずつ距離が縮まって来て、ある日飛び乗られた日には嬉しかっただろうなあ。一羽でも逞しく生き抜いていたかもしれないけど、やっぱり誰かと一緒の方がいいよね。幸せそうなラストに顔がほころびました。2012/07/10
シロうさぎ
17
カメラマンを生業とする著者、内藤さんが、茅ヶ崎海岸で偶然出会ったうさぎさんを追いかけた写真本。茅ヶ崎海岸なんて普通は野うさぎなんていない。飼い主と逸れたか捨てられたから「野良」、体に砂がまぶした様についてるから「ゴマ」。で、野良うさぎゴマ。いつも寂しそうに砂浜を駆けていたゴマ、そんなゴマを毎日見守る著者。そこに信頼が芽生えてくる感動物語。とにかく写真が素晴らしい。兎好きには一つ一つの仕草に覚えがあり、自然と頬が崩れていく。特にこのゴマちゃん、色も大きさも我家の兎と瓜二つで堪らなく可愛かった。2013/05/25
ゆこ
11
もともとは飼われていたと思われるうさぎ親子、親がいなくなり子うさぎだけがなぜか海岸に。…警戒していたのが懐くまでになったなんてすごいことですよね。最終的に筆者さんに引き取られたとのことでよかった。子を生んで、家族ができて、どうか幸せに生きてね。2012/10/28
喪中の雨巫女。
10
《書店》海岸に、野性のうさぎがいたのだろう?優しいひとに出逢ってよかった。2012/04/19
chi
8
今夜は台風で十五夜、ときたらもうこれをレビューに入れるしか。うさぎを飼っていると「うさぎってなつくの?」「鳴くの?」この2つの質問はよく投げかけられました。ただそれはうさ飼いとして答えられた私の回答であって、野良うさぎであるゴマがカメラマンの内藤さんと築いてきた絆はまた違っていた。うさぎを知らない人にはゴマの愛らしさを、うさぎを飼っている人には細やかな内藤さん目線を追って堪能できるお話。内藤さんの葛藤を痛いほど感じつつ、後半で号泣してしまいました。2012/09/30