うさぎのたまご

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  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784796696579
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

まだあきらめたくないんです。昌子さんと僕の子供。ベストセラー『オカンの嫁入り』の著者が、不妊治療と向き合う夫婦の愛と葛藤を描いた、温かくて泣ける家族小説。

著者等紹介

咲乃月音[サクノツキネ]
大阪府出身。京都外国語大学英米語学科卒業。1994年より香港在住。外資系金融会社勤務のかたわら、2005年から執筆活動を開始。2007年、『オカンの嫁入り』で第3回日本ラブストーリー大賞のニフティ/ココログ賞を受賞しデビュー。2010年秋、43歳で待望の長女を出産。現在はアメリカ人の夫と長女との、3人暮らし(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

92
最近は、子供は欲しくないとか子供はもう少し経ってから…など、自分の都合を呟く人も少なくない。命は…作るものではなく授かるものなのだ。家庭の事情、体の事情いろいろあるけど。命を授かるのは奇跡のようなこと。命は生まれる場所を選ばず空から舞い降りてくる。夫婦の子供を導くために辛い治療に耐えている人がいることに改めて目を向けることができた。当たり前のことなんか何もない。そんな時間を過ごしている人が世の中にいる。夫婦だけでは煮詰まりそうなことも友や家族に支えられ乗り越えられる。人の力ってやっぱりすごい。2015/01/17

ぶんこ

42
昌子さんと同じ経験をしてきた(子供に恵まれたところだけ違ってますが)ので、読み通すのが辛い時もありました。 幸いな事に、関西弁が読み辛くて、脳内変換に忙しく、少しは紛れたかもしれません。 一六さんが、「昌子です・・松田昌子。間違いありません。 僕の・・僕の大事な奥さんです」と言った場面で、遂に涙が出てしまいました。 授かって良かった。 地元の図書館に無くて、他区の図書館から取り寄せてもらいました。 そこまでして読んで・・良かったです。2014/11/02

Ikutan

39
表紙の可愛いうさぎさんに惹かれて。不妊というデリケートな内容なので、重さや切なさはありますが、登場人物がみんな優しくて温かいので、深刻にならず、ほっこりした素敵な物語です。さりげなく主人公に寄り添うおかんや、口数は少ないけれど、ちゃんと相手のことを思いやってくれる旦那様。日本ラブストリー大賞でココログ賞を受賞した『おかんの嫁入り』の作者さんと知って納得です。柔らかな関西弁がとても心地いいですね。私の好きな言葉、かいらし(可愛らしい)が、何度も使われているのが嬉しい!2015/01/31

はる

38
良かったです。関西弁の語り口とホンワカとした世界観が、不妊治療という重くなりがちなテーマを優しい暖かな物語にしています。おすすめ。2014/03/24

天の川

26
関西弁での独白形式は、不妊治療という物語のテーマの重さを柔らかに包み込む。ちょっとお涙頂戴を狙ってる感があって、薄いかな…と思わなくもなかったですが、子どもがほしくても授からなかった身には毎月の小さな失望の積み重ねを思い出し、主人公と同じように不妊治療に長く取り組んだ結果失敗に終わり、今では「子どもは嫌い」と言って憚らない義妹の心の傷を思いました。2014/11/07

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