内容説明
懸命に貯めた小遣いをカツアゲされた太一は不良に立ち向かえない自分を悔いていた。一方、和真はうまく友達を作れずにいる。そんなふたりの前に転校生・鉄人が現われた。世界を変えるという鉄人のペースに巻き込まれ、街を脅かす通り魔事件の犯人を捜すことになる。その矢先、鉄人の友達も襲われ…。第7回『このミス』大賞受賞作『屋上ミサイル』に続く、勇気と友情の青春ミステリー。
著者等紹介
山下貴光[ヤマシタタカミツ]
1975年、香川県生まれ。京都学園大学法学部法学科卒業。『屋上ミサイル』(宝島社文庫)にて第7回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2009年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はらぺこ
61
最後までは「オモロかったー!」と書く積もりでしたが、その後に起こりそうな事の方が気になって結局1冊丸々掛けた序章を読まされた気分になりました。でも、嫌いな内容じゃなかったので続編が有れば読みたいです。 鉄人は変身しない仮面ライダーフォーゼやと思いました。それにヤンキー漫画のエッセンスを混ぜた感じ。2012/07/03
眠たい治療家
44
転校生の鉄人は仙人から言われた「やれることを放棄するな」という言葉を実践し、世界を変えるために日々を過ごす。勇気を奪われた・太一、友達との関係が力でしか築けない・和真、男勝りの学級委員・千秋、いつも冷めた秀才・義之。個々の悩みを持つ4人が鉄人のペースに巻き込まれ、街で起こる通り魔事件を追うことになり、他にも事件に巻き込まれつつ、友情を深めていく。登場キャラクターは個性的でいい感じ。鉄人は『ONE PIECE』のルフィのイメージか。山下作品にしては気の利いたセリフが少なかったが、サクサク読める「青春小説」。2011/11/06
りょうこ
43
久々の山下貴光さん。文章の言い回しが変わったかな?なんか昔は伊坂節っぽい感じも受けてたんだけど..今回は山下節というか..独自の世界観が出てきた感じで、これからも楽しみの作家さん!まだ読んでないのはゆっくりと制覇していきたい!鉄人はすごいね!世界を変える!は大きく捉えるとなかなか難しいけど、まずは自分の周りの世界を変える!って意味では充分に変えることができたんじゃないかな?ってかラストだけど..早く救急車呼んであげて(笑)2016/06/20
七色一味
21
読破。とりあえず装丁買いしてみたものの、表紙のイラストとは全く中身が一致していないと思われます。まぁ、それはさておき…。「探偵団」と銘打ってますが、その言葉とは裏腹に、主人公たちがドタバタかけずり回って終わるというイメージが強い感じです。そうですねぇ、小学生探偵団には設定自体が荷が重すぎます。あくまでフィクションと捉えても、設定自体にムリがありそうで…。 まぁ、小学生ならではの真っ直ぐさが、時にこちらをグッとさせる部分もありますが。どうでしょう、これから読まれる方々の評価を待ってみたい気分です。2011/11/10
しろ
17
☆8 『屋上ミサイル』が好きだったから買ってみたけど正解だった!ベタな青春ものには弱いんだよ。なんかどっかの不良マンガみたいだけど、主人公は小学生だし、最後の決着場面までぶれないからイイ。いつミステリ要素がでてくるのかな?と思いながら読んで、結局欠片くらいしかなかったけど、それでも不満ない読後感だった。鉄人の周りで広がっていく友達の輪が期待通りに心地よく、彼らを助ける大人(青年)も頼もしい。そんな単純じゃない不良だけど…。そこが爽やかに見えるのも鉄人がいるからだろう。その後や番外編もみてみたくなる作品。2011/11/26
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