内容説明
人気報道キャスター・飯田陶子が、都知事選に立候補した。四期目を狙う現都知事や、異色県知事として絶大な人気を誇る元タレントなど、有力候補に狭まれる状況で、彼女が頼ったのは、負け知らずの選挙プロ「湯島サポート」だった。そんななか、ニートでカリスマ・ブロガーの桧山友晴が突如、ブログで出馬を表明。さらに陶子陣営の戦略が他候補に漏れ、陶子らは疑心暗鬼のなか、選挙に挑むことに…。
著者等紹介
高山聖史[タカヤマキヨシ]
1971年青森県生まれ。國學院大學経済学部卒業。第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞、『当確への布石』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Satomi
47
誰も死なない、血も流れない選挙ミステリー!!4期目を狙う現職に挑む人気キャスターの選挙戦、それに加え選挙参謀である湯島親子の戦い!!選挙屋の2代目がどんな手を繰り出すのか!!政治には疎いが選挙の裏側は興味津々~!!どのタイミングでどんな戦略を打ち出すのか、選挙事務所に入り浸っているかのような緊張感!!ミステリーというより選挙屋のお仕事小説として楽しめた♪万人受けする内容ではないかも…。2015/06/11
kumicom
31
初読みの作家さん。うぬ。選挙や政治の話なら、真保さんのほうが臨場感あるし、マハさんの作品の方が人に寄り添ってて、どこに重きを置いてるのか途中でわからなくなってしまった。その後の話も気になります。ん?もしかして、この話自体続編だったの?2014/12/14
ちょこまーぶる
28
都知事選挙の真っただ中なので読んでみた。興味深い内容で面白かった。選挙のからくりもわかったし、選挙戦を勝ち抜くため専門の職業集団が存在したり、裏選対とか表には出てこない人たちの駆け引き、考え方や作戦内容が興味を引いた点である。ただ、主人公である元アナウンサーの政策が、福祉施策だけで戦っているのであるが、その理由は文中で理解できるが、はたして実際の選挙では一点の公約で戦えるのかは疑問である。実際の都知事選でも一点公約の人もいるようであるが・・・。2014/02/07
Kaz
14
選挙の裏側がわかったような気にさせてくれる。都知事選を前にしてタイムリーな作品に巡り合えた。自分ならだれに投票するだろうと考えながら読んだ。天邪鬼な私としては、飯田を推したいところ。ただし、現実の選挙では、主人公の福祉一本の政策は、当選には程遠いであろう。話題性はあるが3着できれば御の字と言うところか。2016/07/30
shirou
14
このミス大賞とありますが、ミステリィ要素は少なめ。 暴言を吐いても強引に正当化する現職などイメージしやすいキャラもいましたが、なんだか中途半端な登場をする人物が多く、掘り下げが少なく思いました。 結末もなんだか中途半端な気がします。 選挙の内幕や戦略などがわかりやすく書かれており、興味深く読めました。 少し惜しいかなって作品デス。2016/02/02
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