内容説明
33年前に強盗殺人事件を起こし、無期懲役判決を言い渡された30歳の在日青年。31年間の服役生活を経て、平成20年に仮釈放された著者の獄中記。知られざる長期刑務所の実態、有名受刑者たちとの交流、人間の生きる意味を問いかけるドキュメント。
目次
序章 浦島太郎
第1章 無期懲役に処す
第2章 大阪刑務所第四区
第3章 灰色の青春―千葉刑務所の顔役たち1
第4章 熱中時代
第5章 蜃気楼―千葉刑務所の顔役たち2
第6章 蕩児の帰宅
著者等紹介
金原龍一[カネハラリュウイチ]
1946年生まれ。1976年に東京都内で強盗殺人事件を起こし、無期懲役判決を受ける。大阪刑務所、千葉刑務所に31年間服役した後、08年に仮釈放され社会に復帰。現在は関西の地方都市で調理士として働く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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£‥±±
5
日本は終身刑は無く、死刑の次に重い刑は無期懲役となるが、昔は最短15年位で出所可能な事もあったそうだ。 著者は世間の凶悪犯罪に対する厳罰化から、30年以上経って出所。 著者は激しい感情を持ち料理人他芸術的なセンスにも恵まれていた事が解る。 著者と同じ千葉刑務所に収監された元ロッテ投手の小川博に対する記述が有ると聴いて読んだが僅か数頁だった。 著者の起こした犯罪には同情の余地は無いが、償いが終わった後に通常の社会生活が送れている様子が何よりだと思った。 只心を震わせられる様な記述は無し。 2021/12/19
まりん
5
罪を犯した人もみんな「人」なんだと改めて実感させられる一冊だった。でも、この著者の口の軽さに田代まさしと通じるものを感じた…。2010/01/03
橘曙似
4
反省もした、15年と言われていた塀の中で30年も過ごした、32~62歳までの人生を自由に過ごせなかった、とは言われても、なんとなく罪の意識や真摯さが伝わってこない。反省しているのに何故出られない、15年、20年経てば外へ出られると言われていたのに云々…という意識は、自らも被害者意識を持つようになったように感じられてしまう。殺された相手や家族にも同じだけの時間が流れているわけであって、その時間をどう過ごしていたのか、果たして遺族がこの手記を読んでどう思うかを考えると少し薄ら寒い。2012/06/03
澤水月
3
克美しげるがカラオケ指導、一柳展也がエロ本マニアでSMスナイパーまで取り寄せてたとか、林郁夫の様子とか個々に興味深い話はあるがどうも駆け足感。自身の殺人を語る筆致まで軽くならずとも…2010/05/27
ヌーン
3
31年ぶんの体験であるのだが、凝縮しすぎてかえってうすっぺらい感じです。そりゃ31年も入ってたら色んな人とも出会うよな。自分の罪について、超反省していたわりにあまり語られた感じがしない。殺人で31年が長いのか短いのか分からない。2010/04/16