修羅の棲む家―作家は直木賞を受賞してからさらに酷く妻を殴りだした

修羅の棲む家―作家は直木賞を受賞してからさらに酷く妻を殴りだした

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784893612700
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

内容説明

作家とは、狂気が乗り移り、その狂気によって何ものかをつくる人なのだろうが、好子はひさしの姿を見るたびに、どこか現世離れしていて、可哀相に思えてならない。「今度はいつまで待つのだろうか、いつ鬼がいなくなってくれるのだろう」と息を殺してひさしを見張っている自分に気づく好子。狂気の番人の役だった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょん

15
楽しみに読み始めたが、文章の読みづらさ、わかりにくさが目立ってしまい最後まで読めず。井上ひさしのDVは凄まじいものがあるが、あまりにも自分本位の書き方なので、眉唾と思ってしまう。とにかく、読みにくい。2013/05/12

itokake

12
井上ひさしとの離婚から12年後に上梓。DV暴露本、覚悟して読んだ。親のいる前でも殴り、ネチネチと攻め、離婚後にも仕事上の邪魔をする。怖い。ところが、ひさしは再婚相手(米原万里の妹)には暴力なし。人が暴力を振るうのは弱い相手だけではなく、自分がかなわない相手のこともある。好子さんがそうだったのだろう。妻の不倫で離婚と言われたらしいが、その根底にあったのは暴力。暴力で気持ちの離れた妻が戻らないとわかると、ファンであったユリに接近、離婚後3か月で再婚。エゴを守ろうとする男の行動はシンプルだ。女性を消費する男。2021/06/13

tellme0112

11
気持ち悪かった。DV家庭。いやなこと思い出した。まあ、読めたけど。演劇は狂気の世界だよと演劇から自主的に卒業した友人がいってたのを思い出した。外面は良くても家庭では暴君的な人っているよね。大事なのは家庭生活だな、具体的実践だなと認識し我が身を振り返る。憲法がいきる家庭を築こうと思う。2018/01/19

澤水月

11
井上ひさしの元妻が作家のDV、姑との確執、有名版元からの有形無形の圧力など赤裸々に描く。気が滅入る本かと思ったが品の良い文体と程良い客観性で陰惨にならない。今から24年も前、女性から恋人を作り家のくびきから逃れることがどれだけ大事だったのか、女性が職業を持つことという女性史の観点からも面白いし、下町の人物描写が秀逸。刊行経緯が経緯だけにほとんど古書でも出ない(amazon高杉!)ので図書館で借りた。しかし、今の世にここまで版元が必死にかばうほどの大作家がほかにいるのだろうか(闇の深さもある種大家の証しかと2010/04/19

kokada_jnet

8
井上ひさしの暴君ぶり(そして再婚後の豹変ぶり)もスゴイが、「ひさし先生」と息子を崇拝するひさし母、離婚をあきらめさせようとする編集者たちも、怖い。2010/05/18

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