内容説明
スタイリスト日本一を決める全日本美容技術選手権大会。優勝最有力と目されていた、美容室「シルキー」の乙矢恵吾が、競技の途中で突然棄権してしまう。その不可解な行動に疑問を感じた同店アシスタントの日吉朱里は、辞退騒動の後、退職した乙矢を追うことに。消息をたどるうちに見えてきた騒動の真相。それは“美”と“愛”の狭間で苦悩する者の、意地とプライドによる賭けだった―。最先端の“美”を追求するスタイリストとモデルたちが織り成す、華麗な美容サスペンス。
著者等紹介
高山聖史[タカヤマキヨシ]
1971年、青森県生まれ。國學院大學経済学部卒業。第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞、2007年『当確への布石』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nyanco
8
美容業界という設定は珍しく面白いと思ったのですが、カリスマ美容師って、ちょっと古い…?美容と経営というテーマも面白いのですが、あまりにミスマッチなので説得感がない。目の付けどころは面白いのですが、やや消化不良気味でした。2009/06/14
そのぼん
5
美容業界の裏側を見れたのが面白かったです。2011/12/11
たこやき
4
ある特定の業界にいる主人公が、事件を調べ、その課程で業界の内部事情を暴露。殺人こそないものの、形としては90年代以降の乱歩賞作品、というような印象。それなりに手堅くまとまっているけど、(必要なのは確かとしても)途中から経営、経済の話メインになった感じでどうも「あれ?」と。また、途中の事件の犯人なども消去法で想像できる。悪くはないけど、印象には残りづらそう。2009/10/25
太陽
3
なんでこのタイトルなのか分からなかった私は、どこか読み飛ばしてしまったのだろうか?2009/10/22
tora
3
全体的なストーリーはそれなりにまとまってはいるのだが、何か無理矢理ミステリーに仕立てようとした段階で無理が出たのでは。。。肝心のミステリーのトリックが読者が読み進める前に作者からバラしていくような感じで、おまけに使い古されたネタという時点でミステリーとしてはアウト。いっそのこと謎解きはホンのオマケにして美容士青春小説としてまとめた方が良かったのでは。。? 読みやすい文書なだけに残念2009/07/08