内容説明
逝く人と看取る家族が、「エンゼルメイク」によって、つかの間だが、心のこもった交流をすることが可能となる。それは、長かった戦いの日々の終わりを告げる静かな儀式のようでもある…。ここに収録された7編の物語は、著者が主宰するエンゼルメイク研究会にナースたちから寄せられた実話を、著者がまさしくアレンジ(エンゼルメイク!)したものだ。生と死が溶け合い不思議かつリアルな雰囲気が充満する、傑作小説集。
著者等紹介
小林光恵[コバヤシミツエ]
1960年茨城県生まれ。看護師を約4年、編集者などを約5年、著述業を18年以上。エンゼルメイク研究会代表。マンガ『おたんこナース』(全6巻)の原作で脚光を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
このん
24
(2013年7月30日3345)『"エンゼルメイク"とは、亡くなった方の最後の顔を大切な物と考えた上で、その人らしい容貌、装いに整えるケア全般の事』癌、事故、老衰などで亡くなられた方の幾つかのストーリーがあり少しだけメイクの説明書きがある。亡くなった方を綺麗に清拭や洗髪し顔にもメイクを施す。また、事故で亡くなった方の無惨な姿も出来るだけ元に近い状態にして送り出す。ストーリーの幾つかが泣けた。昔は『死後の処置』と言った。何度も遭遇した場面だけど、ここまで丁寧では無かった。私の死化粧もキチンとしてね。2013/07/30
いおりん
3
再録。死を特別なものにしない。死んでしまった身近な人と共有する時間を出来るだけ多く持つ。そうすることが見送る側の人々の喪失のダメージを軽減する役目があると考えられているんですね。順番でいったら、わたしは子供たちに対しておじいちゃんおばあちゃんの見取りをさせる役割をすることになります。もちろん、わたし自身もその時かけがえのない親の見取りを経験することになるのですが。できるだけ、いろいろなことを自分自身も体験し子供たちにも見せてあげたいと強く思いました。これ以上のない「いのち」の学習になることだと思うから。 2013/10/29
かなこ
1
エピソード本だった〜アマゾンで買うとこーなる⤵︎ 本当は働いてる人目線の処置がわかる本を読みたかった。けど、これはこれで泣ける本だった。エンゼルメイクの意味と送る家族のために広めるのが目的かな。死後ケアに抵抗が無くなればいい。そして施したい。やけに看護師さんとのエピソード多いと思ったら看護師さんからの実話が元だった。本当にそんなに一人一人の患者とエピソードあるのかな。2016/02/08
Nobuko
0
なんで今この本読んでしまったのでしょうねぇ・・ちょっとつらかったです 2015/12/19
Yu。
0
故人を敬う粧いとしての“エンゼルメイク”に焦点を当て、あんな事こんな事、様々な思い出を振り返りながら看取ってあげる七つのお話。意外と気付きづらい“ らしい表情 ”唇の色一つでもその人の人生が表れます。辛く悲しいというより、故人に対する思いやりや愛情が胸を打つ温かな話ばかりで、心が綺麗になったような気持ちにさせてくれます。2013/12/18
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