内容説明
「倒産」という切羽詰まった状況では、さまざまな人間ドラマや駆け引きがある。本書はすべて、倒産劇に関わった信金マンや証券マン、5年間もの逃亡生活を送る倒産社長、倒産整理屋にパクられた酒販会社、7度も会社を倒産させてそれでも再起した経営者まで、倒産を経験した人びとの実話だ。それは、会社経営者への「危機管理」の警告でもある。経験者が自ら語る「倒産最前線」からのドキュメント。
目次
プロローグ もし会社が倒産したら(手記「破産者生活1145日の記録」―私が破産宣告を受けた日)
1 倒産者という烙印(倒産整理屋に食われた「同族経営の迷走」―罠にハマってしまった!;会社というものは倒産するもの ほか)
2 食うか・食われるか(「透明人間」になった倒産者の告白―逃亡者生活5年;仕組まれた債権者会議 ほか)
3 倒産劇を操る影(破産とは、債務者が債権者の督促から逃れることである!;損切り屋、はびこる! ほか)
4 棄てられたビジネスマン(自社株長者たちの末路;元青梅信用金庫行員―私の人生を狂わせた「浮き貸し」 ほか)