内容説明
卒業旅行のため、夜行バスで東京へと出発したしよりと愛子。旅行を満喫していた二人だったが、なんとバスジャック事件に巻き込まれてしまう。一方、深夜タクシーに乗っていたしよりの親友・弥生は、ラジオから流れる怪談話に耳を傾けていた。やがて話は現実を侵食し始め…。導かれるように、しよりと愛子に合流する弥生。バス車内では、犯人の命令により、命を堵けた“地獄のババぬき”が開始されようとしていた。
著者等紹介
上甲宣之[ジョウコウノブユキ]
1974年生まれ、大阪府出身。立命館大学文学部哲学科卒業。第1回『このミステリーがすごい!』大賞において、『そのケータイはXXで』(宝島社文庫)がインターネット読者投票第2位に選ばれ、隠し玉として出版デビューを果たす。現在、新阪急ホテルに勤務し、ベルボーイを勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chikara
50
本屋さんに無いので図書館本。面白かった。XXの登場人物がそのまま登場でした。限定された空間と条件の中の心理戦描写は凄い。物語のクロスのさせ方に感嘆。ラジオ放送とは!愛子恐るべし。2014/03/13
bookkeeper
46
★★★★☆ 再読。バスジャックされた車中で繰り広げられる命懸けのババ抜き。プレーヤーは怪盗・マジシャン・ギャンブラー・霊媒師と阿鹿里村事件の関係者4名。曲者達8人の勝敗の行方は…? 磨き上げたスキルとプライドがぶつかり合う熱戦が繰り広げられる。このアホらしさにのめり込むことが出来るかどうかで好き/嫌いが分かれそう。しよりちゃんが普通過ぎて勝てる要素ゼロです(笑)。色々とツッコミ所があり過ぎるけど、ツッコんだら負けな気がするっ! コラボ企画で「ジョジョの奇妙な冒険」からディオとダービーが参戦!しそう。 2019/11/03
なな
32
友達の息子君から借りて読む。最初は 軽いタッチに苦手意識が出たけど 段々おもしろくなって一気読み。これの前の作品も読んでみよう。2018/10/10
ちょこまーぶる
28
前半は面白かったが、後半のとくに2度目のババ抜き辺りからちょっぴりだるくなってしまった。どうしてだろうかと考えたが、ババ抜きのルールが2度目は複雑になり、1度目のババ抜きでドキドキ感がピークに達したからだと思う。しかし、ババ抜きで人生を終えてしまうことがあるなんて、裏賭博社会ではあるのだろうか。時々深夜高速バスを利用するが、こんなアクシデントには巻き込まれたくはないな。2013/06/21
金吾
26
テンポがいいため読み進めますが、前作を完全に忘れているために話がつながらないぶぶんはありましたが一気に読みました。2022/04/05