内容説明
いったい、誰が殺ったのか―。部落解放運動と不可解な捜査の闇に翻弄された「狭山事件」。事件直後に少年が謎の自殺を遂げた「3億円事件」。戦後最大のリドルストーリー「下山事件」。謎解きが新たな謎を呼ぶ「世田谷一家殺害事件」など、戦後犯罪史の迷宮に「置き去り」とされた謎に、いま、新しい光が当てられる。
目次
第1章 戦後10大事件史(狭山事件―事件後5人が変死・怪死;3億円事件―自殺した重要参考人「19歳少年S」;グリコ・森永事件―関西アンダーワールド劇場 ほか)
第2章 平成未解決事件(佐賀・女性7人連続殺人事件;「悪魔の詩」殺人事件;阪和銀行副頭取射殺事件 ほか)
昭和未解決事件(「アナタハン島の女王」事件;弘前大学教授夫人殺害事件;帝銀事件 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nonpono
44
「戦後未解決事件」である。宝島文庫。今のような防犯カメラがなくDNA操作も始まったばかりの時代、捜査が壁にあたれば難航しただろう。そんな苛立ちが過剰な取り調べ自白の強要に行き着くのか。小さい頃初めて遭遇した事件、グリコ森永事件。お菓子が棚から消えた。小さいながら理不尽さと怖さに震えた。国松長官狙撃事件、水道橋のどぶを探す姿を横で見ていた。あるヨガサークルから国家転覆を狙う恐ろしい団体になるなんて。スーパーナンペイ事件、日本にもスナイパーがいるなんて。事件とともに歩んだある意味、わたしの自分史がそこにある。2024/11/18
はーこ
6
結構満足な内容。事件が数ページにまとめられててわかりやすい。迷宮入りの事件てたくさんあるな…警察や政治家の裏が怖い。2015/04/13
うらはん
2
警察、政治家、官僚、怖いわ~。2013/07/14
入江・ろばーと
1
鈴木邦男が何を言おうとしてるのか全然分からなかった……2020/01/24
オデッサ
1
個人的に、自分の上司が巻き込まれた事件があって驚きでした。2017/12/09