内容説明
男しか愛せない男たち…すべてを忘れて愛に生きようとする男たちも、いつしか年齢を重ねていく…そこは、枯野の単独行のような淋しさの世界、そして滑稽としか言いようのない耽美の園。
著者等紹介
福島次郎[フクシマジロウ]
作家。1930年、熊本市生まれ。東洋大学国文科卒。『現車』で熊日文学賞受賞。『バスタオル』『蝶のかたみ』で二度、芥川賞候補に
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るか
9
★★★☆☆ 匂い立つような濃い短編集である。「螢」のラストが妖艶さに混じってこの世のものではないような不気味さを感じさせるもので気に入ったが、その他の作品はいまいちピンと来なかった。「三島由紀夫~剣と寒紅~」も現在読んでいるが、飛魂抄とどうやらほぼ同じ内容のようだ。2017/09/19
みにぱに
3
福島次郎の作品は一応全部読んでいて、その中でもこれは特に生々しいというか、人間の業のようなものが描かれていたというか。全編妖しい空気に包まれた作品集。2014/07/23
ジョニーウォーカー
3
ディープで切ないゲイの世界…。2007/05/27
雪町
2
同性愛の男性達の怪奇短編小説8編。後ろ暗いゲイの世界と、この世の物ではないものが入り交じって不思議な雰囲気だった。2014/05/24
とろろ
2
同性を愛する男たちが主人公の短編集だった。(表題作は長かったが)どの作品も奇妙で不思議めいていた。2012/08/27