内容説明
人生なにが吉だか凶だかしれません。お金はなければ困りもの、でもあればあったで悩みのタネ。子どもは親をだますけれど、親だって子どもを裏切ります。そんなことに驚いてたら、この人生つとまるもんじゃあない。まして男が女に夢見るものと、女が男に望むものが同じだなんて、そりゃ思い込むほうがマチガイだ…謎の絵本作家ヤーノシュが案内する、これが皮肉で辛辣なグリム世界の真実。
目次
1 男と女(ピーチク鳴いてピョンピョンとぶライオンドングリ;カエルの王さま ほか)
2 子ども(オオカミと七匹の子ヤギ;ハリネズミのハンス ほか)
3 お金(長靴をはいた猫;黄金のガチョウ ほか)
4 人生いろいろ(しあわせなハンス;いさましい仕立屋 ほか)
著者等紹介
ヤーノシュ[ヤーノシュ][Janosch]
本名はホルスト・エッケルト。1931年旧ドイツ領(現ポーランド)の小さな村に生まれる。ミュンヘンの美術学校には入れず、職を転々としながら絵描きに。世界的な絵本作家として活躍する一方で、数多くの詩や長短編小説も書いている
池田香代子[イケダカヨコ]
1948年、東京生まれ。ドイツ文学翻訳家、口承文芸研究家。98年、ピリンチ『猫たちの森』(早川書房)で第1回日独翻訳賞を受賞
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感想・レビュー
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a43
13
作者初読み。ポーランドのお生まれ。訳者はソフィーの世界の人だと。聞いたことあるぞ。作者のイラストとともに創作のグリム童話が。長靴をはいた猫ってこんな話だったっけ?とか、かなり違う話になっているが、たまにぐさっとくるものがある。と同時に何もない(オチが?)ときもある。それが人生ということなのか。最後の話だからか「死神とガチョウ番」は心に残った。あと、「力持ちのハンス」でハンスが糸杉を使って空に飛んで行って家まで帰る(笑)のだが、桂枝雀師匠が「愛宕山」をハワイでやったら、竹で谷の上に登るのが理解されなかっ↓2016/07/07
邪馬台国
1
物語の唐突な展開や教訓も何もあったもんじゃない締め方が段々癖になってくる。2012/02/29
慧
0
★1/22004/04/24