内容説明
旅行で訪れた山奥の温泉地、そこは怪しい村だった―。女子大生しよりと愛子を次々に襲う恐怖の事件。今すぐ脱出しなければ片目、片腕、片脚を奪われ、“生き神”として座敷牢に一生監禁されてしまうという!?頼りの武器はケータイのみ!二人は生きて逃げ出すことが出来るのか。第1回『このミス』大賞で最大の話題を呼んだ、息つく暇さえない携帯電話ホラーサスペンスの最高傑作。
著者等紹介
上甲宣之[ジョウコウノブユキ]
1974年生まれ、大阪府出身。立命館大学文学部哲学科卒業。『そのケータイはXX(エクスクロス)で』が第1回『このミステリーがすごい!』大賞において、インターネット読者投票第2位に選ばれ、同賞の隠し玉として出版デビューを果たす。現在、新阪急ホテルに勤務し、ベルボーイを勤めるかたわら作家活動を続ける
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
bookkeeper
73
★★★★☆ 再読。僻地の温泉地に来たしよりと愛子。住民達の不気味さに当惑していると、旅館に置き忘れられていたケータイが鳴り、土地の忌まわしい風習を伝え始める。弁解する住民達、救助を申し出る見知らぬ男、元カレ…誰の主張が正しいのか、幻惑されながら逃走し続ける二人の脱出は叶うのか? って書いてもこの小説の魅力の半分も伝えられていません。何十ページも続く愛子とハサミ女の攻防、擬音・擬態語、説明セリフ等チープでB級感満載。それを楽しめたらサイコーです。上甲先生、ノリノリですね!私は好き。でも人には勧めにくい…2019/01/14
しのぶ
54
細かい設定は抜きにして誰を信じればいいのかと思いながら一気に読めた作品。個人的にはラストの物部さん登場がツボで絶妙な爽快感。2014/07/23
たか
53
第1回『このミス大賞』の最終候補作。 旅行で山奥の温泉地を訪れた2人の女子大生。そこは古い因習が残る怪しい村だった。 次々に襲う恐怖の事件。今すぐ脱出しなけれは『生き神』として一生座敷牢に監禁される。 2人は生きて逃げ出すことができるのか…。 前半はホラー感万歳のスリラー、後半は少々ふざけたノリになっているが、全体的にはテンポもよく、誰を信じたらいいのか分からない展開や危機迫る選択、ハラハラ感が良かった。 B級ホラー映画感満載。C+評価2024/04/24
kazitu
52
最読本。ジェットコースタースリラー。 随分前の作品で、初めて読んだ時ははらはらしたけど、改めて読んでみたら、内容は忘れているのに、怖さが半減していた。「リカ」みたいな、変な女がいるのには、まいりました。😅2024/01/17
chikara
48
「このミス」で大賞は逃したが、特例で出版されたとの事です。出版して大正解です!面白い・スリリング・楽しいが一杯詰まってました。裏を探らず展開に任せて一気読みがお薦め。上甲氏の次の作品を買おう!売ってるか心配。2013/09/25