内容説明
今、警察は二つの面で危機に直面している。ひとつは、警察制度の矛盾からくる、現場の不満。もうひとつは、警察の実情を知らない国民による無責任な批判が、現場警察官にもたらすストレスによる危機である。本書は、今、警察内部で何が起きているのか?なぜ、不祥事は多発するのか?どうすれば日本の警察は生まれ変わるのか?などに問答形式で答えた、「警察危機」の本質がわかる本。
目次
1 全国警察中央統制の秘密―瓦解するキャリア制度(神奈川県警本部長はなぜ事実をもみ消したのか?;なぜ神奈川県警本部長はキャリアなのか? ほか)
2 弱体化する警察捜査―捜査ミスはなぜ起きるのか?(京都小二殺害容疑者をなぜ捜査員は逃がしてしまったのか?;新潟県警はなぜ行方不明の女性を捜せなかったのか? ほか)
3 警察という階級社会の掟―警察官とはどんな人種か?(警察官もノルマ達成に汲々!?;最近、“良質な人材”が警察の門を叩くようになった? ほか)
4 警察は本当に必要なのか!(神奈川県警はなぜ警視庁を敵対視するのか?;警視庁にはなぜ鹿児島閥が多いのか? ほか)