内容説明
９０年代の思想のスターを解体的に批評する。新保守、ポストモダン、フェミニズム等、この国の現在を騒がせる思想はだれによって担われ、また、その思想の担い手はいかなる特質と限界をもつのか。論ずるに足る代表的論客六人の思想に根底から迫り、彼らに固有の気質や問題への執着の仕方までも切開する。思想論＝人間論の域にまで達した「思想批評」の記念碑的労作５６０枚。
目次
孤独な説法師 西部邁
分裂せる解放論者 上野千鶴子
最後の本格派知識人 西尾幹二
浮気な一徹者 柄谷行人
やさしい阿片密売人 中沢新一
迷走する境界人 栗本慎一郎
