風よ。龍に届いているか―小説ウィザードリィ〈2〉

風よ。龍に届いているか―小説ウィザードリィ〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 522p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784796608312
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0076

内容説明

建国以来数千年の歴史を持つリルガミン王国の中心地であり不可侵の聖都として知られる城塞都市リルガミン市。あらゆる外敵を退けるグニルダの杖の魔法城壁に護られたこの都市は、百年前の魔神ダパルプスの反乱を除いては、いつの時代も平和と安全を保証されてきた、最も神に愛された街だった。しかし、1年ほど前から王国を襲い始めた天変地異は杖の魔法になんら干渉を受けず、着実にリルガミンを滅亡へと導いていた。原因追求のため賢者達が欲したのは、いかなる真理をも映し出す神話時代の遺産・伝説の神秘の宝珠。そしてそれはリルガミンにほど近い岩山の内部に掘り抜かれた迷宮の最上層、山頂の火山付近に棲む巨龍ル’ケブレスに守られているというのである。かくして、魔窟の探索は始まり、かつてワードナの迷宮で活躍した英雄たちの子孫をはじめとする多数の冒険者が名乗りを上げた。愛するリルガミンを、そして世界を破滅から救うために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

misui

9
すごいものを読んだ。この煮詰めに煮詰めた「物語」の力、生涯忘れないだろう。2012/11/15

てんぱい

6
いつ読んだか覚えていないが再読。ベニー氏らしく本来のwizの世界観を壊さずにさらに面白くした一冊。登攀部でかなりの頁数を取られているのにも係わらず決着するまでの濃密な内容はさすが。たぶん思い出補正も入っている所為かもしれないが。そしてこちらではきちんとマディを覚えていたのには少し笑った。2014/02/01

チョモ

6
続いて再読、Wizファンの為の物語。前作に比べて頁数も多くなり、読み応えのある一冊。ゲームに限らずノベライズと云うのは中々デリケートで、読者はお話の再現度とは別に、(原作の)舞台裏覗き見的な興奮も求める傾向があります。高いレベルで両者のバランスが取れた作品は面白い。実は迷宮探索までに頁の半分を割いてたり、ある意味らしからぬ敵も登場したりするのですが、それが読者に違和感を感じさせない程"ウィザードリィ"であるのは、著者の匙加減の賜物でしょうか。原作の味を損なわないギリギリの正統派アレンジ、松山節が光ります。2013/11/06

hachi_gzk

5
刻々と迫る"大破壊"を食い止める為に難攻不落である塔の高みを目指す冒険者達。それを忍者を職業として生きるジヴラシアという、一人の男の目線で描いている。塔から這い出てきたモンスターによって冒険者達が窮地に経たされる冒頭や、複雑怪奇な塔の内部に対して別の角度からのアプローチで塔の高みに向かうという柔軟な発想で、単に迷宮を歩き回るという描写を排除しているのも、これがウィザードリィのノベライズでありながら、それ以上の冒険小説になっている理由だと思う。2008/12/12

からすとうさぎ

4
ええもんを読んだ! これこそCRPGのノベライズ、と思う。思えば、自分がはじめて読んだ現代小説って、サガフロの裏解体真書に載ってたベニ松の中編作品なのだった。自分にとっては、正しく小説原体験の再来だった。2012/12/10

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