内容説明
頭が溶けるような快楽があった。眠れないほど哀しい夜があった。でも、セックスだけじゃ幸せになれない。この街に、僕が夢見た愛はあるのか。どうすれば君を愛せるのか。ゲイが自らの手ではじめて描いた、僕と男たちの青春の彷徨。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
beniko
4
図書館本。初読み作家様。著者のデビュー作である本書が自伝的ノンフィクションだったこと、その内容に驚きつつも、あまり共感はできず。同性が恋愛対象、欲情する対象だということを自分の中で認めた後も、そういう自分を肯定するためには、恋愛の相手もしくは寝る相手が必要だったということだろうか。「恋愛」って何だろうと考えた。少なくとも、上っ面じゃない、本音の自分で相手と向き合うことなしに、「恋愛」にはなりえないんじゃないかなぁ。今が幸せなようで何より。A.クリスティ著の「春にして君を離れ」を思い出した。2022/07/06
ヨイドレテンシ
0
渋谷図書館の保存書庫から。2011/10/14