白いオオカミ―北極の伝説に生きる

白いオオカミ―北極の伝説に生きる

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  • サイズ B5判/ページ数 159p/高さ 25X32cm
  • 商品コード 9784796604284
  • NDC分類 489.56
  • Cコード C0072

内容説明

これは、人類が初めてのぞいたオオカミの生活の記録である。

目次

白いオオカミへの道
オオカミ一族との出会い
近くに住む仲間たち
登場人物
環境への適応
上下の関係
棲息地
群れとの1日
ブラザーウルフ
オオカミ一族との別れ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリリン

43
動物に起こる事は何でも、人間にも起こる。どんなことがらもみんなつながっている… 北極の生態系が自然のまま残っているエルズミア島で、ジム・ブランデンバーグが追い続けた野生の習性を保った人間を警戒しないオオカミ。20年間の記録で特に興味深かったのは、遠吠えやマーキング、上下関係。オオカミはオオカミ、人は人という距離感。地学や生態系の話や写真も魅力的。感覚が鋭く科学では捉えられない魔力…確かに感情を通してでなければ理解できないオオカミ。北極の自然を慈しむあたたかい眼差しと共に強靭な意思と情熱を感じた写真集。 2022/05/04

booklight

31
【読友本】そうか、オオカミは人を襲わないのか。グリーンランドの隣、北極に近いエルズミア島の北極オオカミ。この地では人間は獲物にも外敵にも認知されず、適度な距離でじっくりと観察できる。何万年もこの地で暮らすオオカミをそっと観察することは、歴史と地理を同時に学ぶことにもなる。何代も使われている巣穴、氷河と寒暖の差に削られる奇妙な文様の岩肌、極寒の中で暮らすための美しい白い毛並み、群れの中でのオオカミ間の関係性、観察する人間も含めた世界理解。人に近く感じつつ、美しく過酷な自然の中で生きていることに心打たれる。2022/01/23

kawa

31
写真集「スノーウッズ」で、マイ・お気に入り写真家となった大竹英洋氏。そのお師匠さんであるジム・ブランデンバーグ氏による北極オオカミの群れを追った写真と、その様子や生態を綴った作品。オオカミは恐ろしくて人間を襲う獰猛な動物というイメージを見事にひっくり返される。厳しい自然のなかで彼らの生き残り作法を綴る写真と文章は感動的ですらある。良い作品に出会えた。2021/12/18

ダンスにホン!ころりん

6
19921130発行 130915読了 北極オオカミ バスター、ミドバック、マム、レフト・ショルダー、スクラフィーとこどもたち。冬を迎える前の滑走路での別れのシーンは感動的。子育てや群れのなかで協力して厳しい環境を生きる姿に、これまでオオカミに抱いていた印象は大きく変わった。今こうしてこの本を読めるのも、オオカミのように疲れ知らずで好奇心旺盛で粘り強い著者の情熱があったからこそ。感謝します。あぁ、本当にすごい本でした2013/09/15

masako

2
極北の厳しい自然に生きる北極オオカミ。 子育てに協力し合い、狩りのときにはひとつにまとまり、お互いにボディランゲージでコミュニケーションを取り合う。 ひとつひとつの写真がとても美しいだけではなく、著者のオオカミに向ける温かいまなざし、畏敬の念がちりばめられた文章がとても感動的。 〃オオカミには私たちが理解できない魔力があるのかもしれない〃 別れを感じ取ったオオカミが、作者にしてくれた贈り物に胸を打たれた。 ますますオオカミが好きになる一冊…最高の写真集!2016/08/14

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