内容説明
毒殺されたブルーズマンのミステリアスな生涯を追跡し、残された事実と記憶から鋭利な感性が実像を組み立てた、ブルーズ評伝の決定版。
目次
地獄の猟犬
クロス・ロード
1936年のサン・アントニオ
やあ、悪魔さん、出かける時間だな
ダスト・マイ・ブルーム
亡霊の伝記
ロバート・ジョンスンとその音楽―レコード選
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
23
必要があって再読。コンパクトにまとめられた評伝だが少々とっちらかった印象もある。このおそらく戦前ブルースで世界一有名な男は、時代とその繊細な音楽ゆえに様々な「伝説」に溢れているわけだが、著者は他の研究者(おそらく最も多くの生データを保持していながら、未だに評伝を出さないマック・マコーミックを含む)との対話や、ロバートと同世代のミュージシャンの証言から彼の人生の再構成を試みている。この仕事については日暮泰文さんの仕事が素晴らしいので、ちょっとかすんじゃった感あり。手軽に読めるのでこの人を知るにはお薦めだ。2019/03/24
Shinichi Tañiguchi
0
再読。ロバート・ジョンソンというよりは、「消えてしまうかもしれない地方の音楽」のパフォーマーの記録という視点で描いていたのが面白かった。2020/02/09