内容説明
心電図の教育活動をはじめて約25年、ハート先生の人気講義を書籍で再現。心臓で何が起こっているのか、その理解こそ心電図克服の近道です。循環器系に限らず、ほぼすべての診療科に心電図モニターがあります。にもかかわらず学ぶ機会が少なく、「難しい」「わからない」「できれば避けて通りたい」と思っている人が多いのが心電図です。この厄介な心電図をわかりやすく説明するために、刺激伝導系のメカニズムや心電図波形の成り立ち、正常波形と異常波形の違いなどを、実際にみなさんが働いている病棟の風景に例えて、コミック漫画風にアレンジし書籍にまとめました。心臓の動きをイメージしながら、ぜひ気軽に読んでみてください。
目次
心電図波形をつくる原動力
仕事の号令を発し、伝える能力
心電図の波形はどのようにできるのか
興奮の伝播と心電図波形の関係
誘導法の基本1:四肢誘導の目の位置
誘導法の基本2:胸部誘導の目の位置
正常12誘導の特徴
心電図波形が描かれる原則
12誘導心電図検査の手順
12誘導心電図の役割が発揮される場面
12誘導心電図で虚血性心疾患を判定する
心電図の波の大きさの変化
心電図モニター誘導のとらえ方
基本の心電図波形と正常洞調律
心臓のポンプとしての役割
心拍数の数え方
致死性不整脈の救命処置
だまされてしまう波形
体位の変化に伴う心電図波形の変化
ペースメーカの役割
ペースメーカの分類コードとその意味
ペーシング心電図波形の特徴
ペースメーカがうまく機能しないとき
電解質の異常と心電図変化
著者等紹介
市田聡[イチダサトシ]
一般社団法人心臓病検診推進センターセンター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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