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内容説明
訳あつて人目を避けて村外れの古民家に暮らす画家のハルヲ。そんなハルヲのオッドアイはこの世のものでないものを映しだす。ある雨の日、鬼憑きの男・白井と出会い好奇心で家に招き入れてしまう。極道と縁を切りこの地へ来たという白井と生活するうち、寡黙な男の孤独に触れて惹かれ始める。そして夜半、酔った白井に体を抱き寄せられ唇を重ねられた…。想いが通じあったと喜んだのも束の間、幸せな時間は長くは続かず―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フキノトウ
22
受け攻め共にあまり魅力を感じずさらっと読了。2017/05/25
sugar
10
水原さんには珍しくちょっぴりオカルトチックな作品。意図して他人との距離をとっていたワケあり憑き物ありの二人が偶然出会い、少しずつ心を通わせる。どちらもわりと無口なので終始しっとりです。2016/08/25
tanya
10
悲惨な過去を抱かえながら憑きものと一緒に生きてた2人が出会えたのは必然?オッドアイがもう少し係るかと思ったけど、そうでも無くちょっと残念。でもお母さんは強かった。未来志向で終わる安心展開で一気読み。楽しかったです。2015/11/03
雨蛙
9
暗くてしっとりした雰囲気がいい感じの話でした。2016/09/26
華緯
8
面白かった。初め、白井に憑いている鬼は白井を護っているのかと思った。白井からハルの閉じた世界はどんなふうに見えたのか…。白井がハルに現実を見るよう指摘するシーンは辛かった。全然優しくなくて、だからこそ白井らしくて、辛いながらも聞かなければ…という気にさせてくれる…。ラストで白井がハルから離れるところは、分かるけど…理解できるけど、やっぱり別れてほしくなくて、遣る瀬無くなった矢先に最低兄の登場…;;…そこから一気に話が進んで…;;…あれだけ自制していた白井がハルのために鬼を開放しかけたのにぎゅっときた;;2015/11/17