内容説明
王の愛妾でありながら、政敵のレオンハルトをひそかに想っていたカレル。レオンハルトの戦死を聞き、悲しみを抱え戦場に赴くが、戦のさなか薬で意識を奪われてしまう。敵国の皇子に成り代わっていたレオンハルトに攫われたのだ。囚われたカレルはドレスで着飾られ、憎しみと哀しみを瞳に宿すレオンハルトに、夜ごと抱かれるようになり…!?男を駆りたてるのは愛か憎しみか―魅惑のラブロマンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
祐@暫しお休み中
5
後編は敵国の後宮に舞台を移してアラブな雰囲気。前編より確かにラブは多かったんだけど、とにかく最後まで徹底的にそれぞれが相手の想い人を誤解しているのが切ないよりもどかしかった。前後編なのと後編が一線から離れた後宮が舞台なのもあり、終結に向かう後編のアッサリ感は否めないけれど、レオンハルトにしろマクシミリアンにしろ、ただの執着だけでなく他に思惑があったり複雑な思いがあって、それがカレルとの関係に絡んでくるのが読み応えあって面白かったです!蓋を開けてみれば陛下も愛されたい人には愛されない可哀想な人だったなあ…。2013/04/18
ムラ
5
上下巻の下巻。分厚い本でしたが、小一時間程度で読了。…うーん…期待しすぎてしまったせいか、正直ちょっと残念な印象でした。。いつかまた「Heimat Rose」のようなドラマチックで読みごたえのある長編ファンタジーを書いてほしいです!待ってます(>_<)2013/03/27
kat
4
面白かったです。こういう宮廷もの(?)好きなので、権謀術数渦巻く宮廷で、もっと波乱万丈あって、長くなってくれても全然OKでした(笑)←ラノベじゃないから(笑)すれ違う二人に萌え♪シェラーラに戻っても、カレルは女装のままなのかな?2013/03/30
hinako
3
★3.8 上巻を読んだので続けて一気読み。続きものを「すぐ読まなくちゃ!」と思わせる力量は素晴らしいと思う。ただ、2巻だったせいもあって下巻は駆け足だったかなー。王同士があんなあっさり一騎討ちになるなんて、普通はあり得ないだろうし。3巻ぐらいのボリュームがあっても良かったかなと思うけど、そしたら私のような疲れ気味読者は最初から買わないかもしれないし、難しいところですね。いずれにせよ、楽しい読書だったので満足です。挿絵は、最後までイメージと違ったな~。そこが残念。2013/04/03
青のり
3
前編で期待マックスだったので、普通に終わってしまった感があります。「はいまーとろーぜ」のラブだけを抽出したお話みたいです。寂しいマクシミアン王にもう少し頑張って欲しかったような、、。2013/04/01