内容説明
「あんたは俺のものだ。なあ、先生?」ヤクザの幹部である岩切の愛人であり、新宿の片隅で小さな病院を営む真敏。かつては大学病院の医局で将来を嘱望されていたが、恋人だった男の死を機に闇医者になった。医者でありながら恋人を救えなかったことへの後悔と悲しみは深く、資金援助を受ける代わりに岩切に身を売ったのだ。だが、セックスは贖罪行為のはずなのに、真敏の体は岩切の愛撫に淫らに喘ぎ快感に溺れ―。危うい愛人契約。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タビサ
35
ヤクザ×医者(闇医者)。恋人の死に責任を感じエリート外科医がヤクザの岩切の援助で自由診療の医師に。援助の条件が愛人になることで岩切に贖罪と思って抱かれている真敏は優しいけれどネガティブ過ぎる気もする。恋人の死がショックだったのと気持ちの整理に時間がかかるのはわかるけど引きずり過ぎなような。過去に囚われる真敏の気持ちが落ち着くまで広い心で待ち、愛情を注ぐ岩切がカッコイイ。愛人の影に嫉妬して初めて自分の気持ちを知る真敏とその反応を可愛いって言っちゃう岩切にキュン。小山田あみ先生のイラストが最高に良かった!2016/03/11
黄葵
13
あらっ!あさひさんのこんなだっけ?なんか一日でサラッと読めてしまった… ヤクザと元エリート医師が、闇医者になり愛人になるという設定は、大好きなんだけど… なんか受けが、あまりにも、ネガティブ過ぎる…いじいじうじうじと… あと、終盤に出てきた泉水ちゃん・ディーラーの伊都が、なんだったのかよく分からなかった… あとがきに、体調がよくなかったとあり、早く元気になって欲しいです。挿絵の小山田さん、良かった!最後のイラストみんなの姐さん先生は、癒された。2014/06/13
のんたん
9
なぜか、ヤクザとお医者様(外科)祭りが始まってしまった(^_^;)なんかすごく自分を罰したいと自虐的になっているお医者さんを、度量の広ーい組長さんが優しく包み込むように甘やかすお話。攻めが甘やかす系のお話が大好きな自分にはかなりツボな作品だった。しかも、この受けは自己評価が不当に低くなっちゃっているけど、実は真面目で良心的で技術もすばらしいハイスペックなお医者さま。おまけに凛とした美形ときたら、そりゃ、大事にするよね。このカップルのその後ももっと読みたくなるような幸せなお話だった。2015/03/31
SAY
9
鬱々してる受けと対照的な攻め(893)が器の広い漢でかっこいいですね~。あと挿絵のアングル良いですエロいですww笹木先生結局なんだったんだろう?という疑問が少々w2013/04/09
tanya
9
一話目の真敏の自己憐憫がウザい。岩切が好意をいつもったのか不思議だった。二話目に嫉妬する真敏は可愛いかったが、後向き性格はイマイチ。岩切の大らかさでお話がもっている感じでした。イラストが色っぽかったです。2013/01/27