内容説明
それはありえない再会だった―。海軍の勇将として名を馳せるベネツィア貴族のレオーネは、秘密裏の会談のためオスマン・トルコから使者を迎えた。だが、そこにはいるはずのない男がいた。かつて兄のように慕った従者のアンドレア。彼は戦死したはずなのに…。敵国の使者となった彼は国の不手際の代償にレオーネの躰を要求する。「ずっと夢見ていた。おまえに最高の屈辱を与える日を」国のために応じるしかないレオーネは、夜ごとアンドレアから快楽を教え込まれることになり…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
カナン
37
幼い頃から兄弟のように育ったレオーネとアンドレア。ベネツィアの輝く美しい海と同じ翠玉の瞳。ゴンドラを渡る風に靡くターバンの白さ。些細なすれ違いは四年という別離を齎し、レオーネの前に現れたアンドレアは記憶を失い別人となって、高潔な彼に隷属を要求してきた――。激高し、絶望し、互いにかけられた呪詛の悍ましさに頽れ、憎んではいけない人を憎んだ。海の女神の腕に抱かれた故郷を見て男達は泣いた。同じ罪人、此処で最期のキスで殺してしまえたら。最期のセックスで殺されてしまえたら。愛してる、愛してる、ただ貴方を、愛していた。2019/08/16
セシル
18
イラストと異国情緒ある内容とがベストマッチ!二転三転としつつハラハラしました。話の構成も◎。再会直後、「二人は思い合っていたのでは…」というアンドレアの問いにレオーネが違った答えをしたら復讐なんてせずきっと展開も違っていたのでは?という気がしてならない。あれほど信頼し仲良かった二人だけに誤解からくる痛いシーンは切なかった。アンドレアの「本意」を深読みしまくっただけに、指輪についてのエピが嬉しかった。終盤、駆け足が勿体無かったけれど最後まで失速しなかったのは男前なレオーネの行動と魅力に尽きますね。2010/08/26
那義乱丸
14
カプの愛憎がじっくりと掘り下げられていて読み応えがありました。当初は、受けに酷い仕打ちをする攻めの姿に、どこかに伏線はないのかと救いを求めてましたが、一切なかったですね。見事なほど。そこまでの憎しみを受け、それでも自分は愛のために生きようとする受けが潔かったです。華籐さんの美しい文章と高階さんの美麗イラストがベストマッチングで作品の世界をさらに盛り上げてくれてます。綺麗な顔して策士な兄もなかなか面白そうな人物なので、彼で続編希望。そこにカプのその後もあれば嬉しい!2010/08/09
那義乱丸
7
ガッシュ小冊子が届いたので再読。主従関係下克上、しかも痛さあり。でも、どこまで憎まれても自分の愛し方を貫こうとする受の方が精神的に強いんだろうなぁ。攻めは愛と憎しみに翻弄されてるし(笑)この後の二人も読みたいと思っていたので小冊子が楽しみなのですー!2011/07/01
ハナヲ
7
終始ハラハラドキドキが止まりませんでした。復讐とか誤解からの憎しみとか、想いのすれ違いが読んでいて辛かった・・レオーネの真の強さに惚れ惚れ。ラストはホッとしました。とても良かった♪2010/09/19




