内容説明
法華経は本来「ものがたり」ふうの経典であった。この見方に立って経の全体を要約して抄訳し、やさしい物語として再現した。重要な経文は原文(書き下し文)と訳文をあわせて挙げる。頭注に天台・日蓮の解釈と教義をしるして解説をほどこす。この一冊で法華経のすべてがわかる絶好の入門書である。
目次
はじめ(序品)
教えの手だて(方便品)
譬喩物語(譬喩品)
信仰の心構え(信解品)
薬草の譬え(薬草喩品)
成仏の予告(授記品)
幻の城の譬え(化城喩品)
五百人の弟子たちへの成仏の予告(五百弟子受記品)
小乗の修行者たちへの成仏の予告(授学無学人記品)
説法者(法師品)〔ほか〕