感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゃんたか
14
150年も前にスリランカで行われた仏教徒とキリスト教徒の歴史的な公開討論。当時はイギリスの統治時代であり、植民地政策の中でキリスト教徒以外の異教徒には不当な差別が横行していたという。この背景からして独立を賭けて戦う原住民には自然と加勢したくなるものだが、両サイド共に突っ込み所満載な誹謗中傷が次から次と飛び交うではないか。一方が仏教の教理は難し過ぎると言えば、他方はヤハウェの神はあまりに人間臭いとケチをつける。歴史はかかる不毛な軋轢を経て対話の時代に至ったと知るためにも、読む価値は十二分にあるだろう。2022/11/06
Salsaru
2
1873年スリランカで行われた仏教とキリスト教の宗教者による討論会。個人的には、信じている者が心地よく生きていければ、その宗教は価値があると思っている。討論では、納得できる所もあり、興味深い。その一方で、ナンセンスだとも感じた。2013/05/14