感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空猫
6
設問の解き方の前に、本文の概要を読み取れていなければどうしようもないということを指摘し、正しい読み方を訓練するための参考書。「チャチな選択肢の見分け方」以前の問題を抱えた高校生は多く、約半数の人間が説明文から説明を読み取れないという状況だから、国語の試験が存在意義を持っているともいえる。感性での＜内容に頷くような＞読み方を排し、論理的な＜賛否はともかく言い分は分かるという＞読み方に徹している。常識とは異なる私的評価を書いた文が多いので、語彙力と文法力以外の経験値（いわゆるフィーリング）は読解には無用。2014/10/18
void
3
【★★★★☆】'93年のままということで古いが、やや短いくらいで課題文の内容自体は失効していない。全10問、評論のみ。短所は、100字要旨以外は1問しか記述式がない。第一問は課題文の切り取りが半端で、第四問は課題文の論理（壁と屏風の類似と相違。要旨解説結論は相違が不足）が幾分 混乱気味で選問がダメ。特に第九問（中沢新一）は解説で噛み砕きができていない。（本文の外への広がりを欠く。）長所は、読みの論理性。テーマ・結論・根拠という三段階による要旨把握解説。解説がそこそこ視覚的（本文対応マーキングはなし）。2014/02/22
UMAlovesHurdles
1
現代文の偏差値が+20くらいあがった
