内容説明
写っているもののすべてが事実とは限らない、写していないものを映し出すことさえ可能なこの時代に、写真=映像の威力からあなた自身の身を守る方法。不朽のノンフィクション傑作、全面改訂版で新登場。
目次
新版のための序章―湾岸戦争の新しい教訓
1 写真の読み方を誰か教えてくれたか
2 ウソ報道写真のつくられ方
3 イメージの煽動者たち
4 写真は事実を証明するか
終章 科学の写真、人間の眼
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nota
2
1994年刊。 ・帝銀事件、平沢氏の獄中隠し撮り ・ベレンコ中尉の替え玉(を写真で確認) ・原爆写真(広島>長崎)入れ替わり ・「小野田少尉発見写真」から読み取れること などは読んでいておもしろかった。 本書を読んで自分が得た最大のものは『アメリカの著名な写真家ユージン・スミスの「撮影者とフィルムは一体のものであり、撮影者の手を離れれば何の意味も持たない」』という引用部分。 あと、ベルリンオリンピックで朝鮮人選手がメダルを取った際の表彰写真から東亜日報が日の丸を消したのは正しい、と主張するのは意味不明。2024/09/02
コホーー
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写真や映像が全て真実を写しているわけではない。撮影者の思惑というものが入った途端に、その写真や映像には主観が入ってしまう。そんなことがわかる一冊です。2013/02/10
くろろ
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撮影者が責任をもち、撮影者が証言しない写真は証拠能力をもたない。多くの人に読んでほしい一冊です。2012/02/25