内容説明
将棋は勝ちと負けしかない厳しいゲームだ。だから1枚1枚の駒の緊迫した動きを追っていけば、単に将棋を超えた、普遍的な「勝利術」が必ずや見えてくる。金も欲しい、名誉も欲しい。そんな欲望を満たしてくれるビジネス訓を待っていた。
目次
悪いときには前へ進め
両取りは逃げるな、取らせろ
動きまわるだけが攻めではない
才能は、継続して発揮せよ
1手で2手分が受けの極意
勝者の事なかれ主義をつけ
危険思想が勝ちへと導く
攻めは受けるな、攻めかえせ
強敵は追い込むな、包み込め
苦手なものは近づけよ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
68
1987年刊行。情報センター出版局での「将棋の世界を一般読者に紹介」する三部作の2作目。「将棋のゲーム性や手筋などが、ビジネスの世界でも生かせる」と異常に率直に説いている本だが。その発想は、かなり無理がある。私が将棋ファンだから面白かったけれど、ビジネスマンにこの本を読ませても、困ると思うな。著者はアマ四段くらいの実力の筈で、また将棋雑誌編集長も経験しているから。「大人になってからの趣味で、それくらい熱中して上達した、ということは、人生の他の部分でも生きるかも」とは、言えるかもしれない。2022/11/11