内容説明
「上見て暮らすな、下見て暮らせ」「玉の興」「沈黙は金」「お流れ頂戴」…いずれもイヤな言葉だ。それは人間の上下関係を前提としているからだ。しかし、これらは日本人の生活経験・生活意識・生活感情を貫き、しばっている多様な《差別の流儀》を示す氷山の一角にすぎない。この国で徹底的に平等主義者たらんとすれば、どう生きればよいか。それを模索する著者のまなざしは、日本人の日常にひそむ矛盾をえぐり出し、差別の本質に迫ってゆく。
目次
第1章 この本音をどうする
第2章 「日本」というしばり
第3章 エライ人のすること
第4章 被差別者の民主主義
第5章 そんなにイヤか
第6章 今日の部落差別
第7章 部落差別の本質をどうとらえるか
第8章 部落問題・日本的差別の解決
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