内容説明
いま日本社会が直面する「戦後レジームからの脱却」という「危機」―その実態を歴史事象からとらえ直す、憲法学の泰斗樋口陽一と気鋭の歴史学者による論考!
目次
第1章 戦後世界秩序の中の近代立憲主義―「戦後レジームからの脱却」が導く(?)混迷
第2章 法外なるこの世界―近代日本社会と立憲主義
第3章 大正期立憲デモクラシー論の展開と帰結―法治主義と徳治主義の分節化の果てに
第4章 「護憲」の超克と民主主義の制度設計―国民主権の実効化の探究
第5章 敗戦・アメリカ・日本国憲法―戦時思想から戦後政治へ
第6章 世界大戦のなかの立憲主義と世界連邦的国連中心主義―近衛新体制と大東亜共栄圏の「敗戦」
著者等紹介
林尚之[ハヤシナオユキ]
1977年生まれ。大阪府立大学大学院博士後期課程修了、博士(人間科学)。日本学術振興会特別研究員を経て、立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員
住友陽文[スミトモアキフミ]
1963年生まれ。関西大学大学院博士後期課程単位取得退学。愛知教育大学助教授などを経て、大阪府立大学現代システム科学域教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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