内容説明
日本支配下の朝鮮で生まれ、旧満州で育ち、日本の敗戦後は筆舌に尽くせぬ苦難を重ね、南の自由の地=韓国に逃れたが、内戦で釜山へと避難。ソウル大学卒業後は、36年もの間、軍事政権・文民政権のもとで外交官として、困難な課題に直面しながらも、逞しく生き抜いた男の半生を描く。
目次
第1部 日本の敗戦と朝鮮半島分断(「満州国新京」で迎えた日本の敗戦;中国共産軍=八路軍の占領 ほか)
第2部 軍事政権下の外交官(韓日国交正常化;外交官研修と初の日本旅行 ほか)
第3部 韓国・日本・中国(日本の南北韓等距離外交;在日韓国人犯罪者の送還をめぐって ほか)
第4部 文民政権と韓国の経済危機(文民政府の登場と北朝鮮の動向;海外同胞と国の政策 ほか)
著者等紹介
梁世勳[ヤンセフン]
1937年平安北道(現北朝鮮)義州生まれ。日本敗戦後の混乱の中、旧満州「新京」(長春)から韓国に逃れる。ソウル大学在学中に陸軍に入り、1961年同大学卒業。外務部スポークスマン、在日本大使館政務参事官、ソウルオリンピック組織委員会国際局長、外務部情報文化局長、在神戸総領事、在ホノルル総領事、在ノルウェー大使等を歴任
梁秀智[ヤンスージ]
韓国同徳女子大学国語国文学科卒(韓国語専攻)。韓国外国語大学通訳翻訳大学院国際会議修士(日本語・韓国語同時通訳専攻)。日本企業及びマスコミ関連会社に多年間勤務。現在、姫路獨協大学韓国語学科特別教師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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