目次
C・S・ルイス―人と作品(山形和美)
『ナルニア国年代記』総説(中尾セツ子)
『ナルニア国年代記』―そもそもの始まり(遠藤祐)
『ナルニア国年代記』―マクドナルド、ネズビット、トールキンとの比較(本多英明)
『ナルニア国年代記』の1つの読み方―〈フェアリー・テールズ〉の伝統の中で(谷本誠剛)
『ライオンと魔女』―衣装だんすの冒険(川崎佳世子)
『カスピアン王子のつのぶえ』―不信との戦い(野呂有子)
『朝びらき丸 東の海へ』―アスランの国へ(小野兼子)
『銀のいす』―統一と調和に向かって(定松正)
『馬と少年』―転身の軌跡(山形和美)
『魔術師のおい』―アスランによる創造(竹野一雄)
『さいごの戦い』―影の国を後にして(竹野一雄)
『ナルニア国年代記』のおもしろさ(中村妙子)
アスランの拒絶(奥野政元)
C・S・ルイスの読まれ方(中尾セツ子)
C・S・ルイス主要書目(山形和美・竹野一雄)
C・S・ルイス略年譜
ナルニア国年代表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホレイシア
2
だーれも見向きもしなかった頃、ここまで読んでいたのがちょっと得意(笑)。
がんぞ
1
「別世界への憧れは、人間の中にある(潜在的)信仰心の表れ」という神学的解釈が主だが、「登場人物の人間的成長」「乗馬術の重視(ルーシィとスーザンは特別にアスランの背に乗せられたことがある)」、サプライズの漸進的構造「天候・自然環境が精神状況を象徴する」などの指摘もあり。ルイスは「それらしい形容詞を使うのではなく、読者が自然に感じるように」/『魔術師…』は早く構想されていたが、《天地創造》の具体的描写/妖精とかドワーフ小人とか、半妖精(前記と混血がありうる)とか巨人とか。工業技術はドワーフ独占。工業化への嫌悪2018/01/09
ebi_m
0
88年初版、95年増補改定版。増補部分で今後は文学的な研究を進める必要があるといいながら、初版から引き続いたと思しき各論はほぼキリスト教との関連と道徳的な読解に終始していて時代を感じた。例えば日本の子供たちの受容の仕方を考えたとき、もっと違うアプローチだってあるはずで。ルイスに立ち返ったときにキリスト教の問題が物凄く関わってくるのは間違いないけど、それを越えた魅力があると思う。2011/02/22
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