出版社内容情報
C型肝炎薬害スクープに至る舞台裏の全記録
日本国内だけで推定200万人以上の感染者がいるとされるC型肝炎。フジテレビの報道番組『ニュースJAPAN』では2001年2月、これまで一般に馴染みのなかったC型肝炎についてプロジェクトチームを結成。地道な取材からC型肝炎の感染源のひとつに、「フィブリノゲン」という血液製剤が関与しているという“薬害”の構図を突き止める。 すでにこの世にないとされていた「フィブリノゲン」をどのように入手し、C型肝炎ウィルス混入のスクープを実現させたのか? 最新の遺伝子解析を用いた前代未聞の調査報道の表と裏を詳細に記録、併せて、“薬害C型肝炎”の官民の罪を告発している。
内容説明
フジテレビC型肝炎取材班が、最新の科学という武器を使って明らかにした“薬害C型肝炎”。これは、情報を隠蔽し不作為を決め込んだ国と旧ミドリ十字の犯罪と言っても過言ではない。本書は薬害の隠された真実と、放送されなかった取材をめぐる舞台裏の記録である。新聞協会賞、日本民間放送連盟賞、米・ピーボディ賞、受賞。
目次
第1章 パンドラの箱
第2章 ターゲット
第3章 封印された過去
第4章 スクープ
第5章 遺伝子解析
第6章 隠された危険
第7章 アメリカの汚れた血
第8章 15年目の真実
第9章 終わりなき闘い