目次
序章 地球環境問題に対する責任(地球環境問題を直視する;地球規模で自然の一員として考える)
第1章 いま「ゆたかさ」を考える(成長イデオロギーとしての「ゆたかさ」感覚;高度経済成長と環境問題;大量消費社会のあり方を問う)
第2章 人類の危機と現代文明論(人類の危機と「成長の限界」論;現代文明のかかえる本質的な矛盾;文明論とエントロピー論)
第3章 原子力発電を考える(原子力発電のかかえる危険性;チェルノブイリの教訓と日本の原発政策)
第4章 人間の活動と文化・文明(労働によるヒト化過程と採集狩猟民の文化;農的活動と工的活動―未来を切り拓くのは?)
第5章 いま自然との共生を考える(人間中心から自然中心への転換;未来の世代と自然に対する責任;共生の社会としてのエコトピア)
終章 21世紀への選択―二つの提言にふれて(栗原康のミクロコズム論;田中一のソフトマテリアルパス論)
あとがき―赤目養生所との出会いと私の学問的略歴