内容説明
憲法、安全保障、戦争と植民地統治の清算といった、本来は敗戦から独立までの間に処理すべきであった問題が、いま再び噴出している。本書は、1998年東京で開かれた近現代史フォーラムの第六回のシンポジウムの報告集で、六年間の大きな変革期の全体像を捉えるため、広い意味の人物本位のアプローチがなされている。
目次
1 占領期の主役たち(昭和天皇;マッカーサーと戦後日本の運命 ほか)
2 改革者たち(チャールズ・ケーディス―民主化改革の「旗手」;西尾末広と戦後政治 ほか)
3 中道の模索(もう一つの保守党;芦田均の軌跡 ほか)
4 吉田茂の時代(戦後日本の形成者としての吉田茂―憲法と講和;吉田茂と南原繁 ほか)