内容説明
賢治童話のもつ広大、深層の森に分け入り、鋭利な批評のメスで、グスコーブドリの生涯、童話の謎を解明。
目次
二人の〈木樵り〉―『ヘンゼルとグレーテル』から『グスコーブドリの伝記』へ
〈籠をしよつた目の鋭い男〉とは？
ブドリとネリの黄金時代から―善と正義のブドリ一家と〈悪〉
樹木崇拝と〈名高い木樵り〉グスコーナドリ
グスコーナドリと〈眼の鋭い男〉
〈眼の鋭い男〉とブドリ
森の〈鳥たち〉と森の〈支配者〉
母なるものをめぐって―〈てぐす飼ひ〉と〈てぐす〉・〈網掛け〉の秘儀
代理母ネリと森の王
性的秘儀の司祭者
てぐす工場の〈家〉
ブドリの〈秘中の秘〉とてぐす飼ひの〈にやにや〉
〈てぐす〉とブドリ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KUAD
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「グスコーブドリの伝記」は賢治版の「ヘンゼルとグレーデル」だ。本家はどんな生活をしていたか、分からないが、賢治は分かる。2012/08/06
