内容説明
思えば、現在の世相は、一切を論理化することが人類の進歩、社会の現代化とされ、宗教すら人間論理、考え方の範囲内の事柄となっているようです。分別し、差別し、お互いを比較し、善悪を競う世界には、命の安らぎはありません。今こそ、一人一人の命の底に、法華経に説かれる実相を感じ取っていただきたいと思います。
目次
法華を讃ずるも法華を謗る(法華讃開口)
度生已に了す未生の先(方便品第二)
情を尽くして斫却す月下の桂(譬喩品第三)
苦ろに数う涅槃一日の功(信解品第四)
記し去り記し来たって了期なし(授記品第六)
大家日に来たって普く看るを請う(化城喩品第七)
鼻孔は已に他の手裏に在り(五百弟子授記品第八)
甚麼に説くも半斤は八両(学・無学人記品第九)
両妻一賽金玉の声(法師品第一)
尽地変じて一仏土と作る(見宝塔品第11)〔ほか〕
著者等紹介
武田寛弘[タケダカンコウ]
1925年東京都に生まれる。昭和18年漂泊の仏教者、無住々散人・星野清蔵氏に師事し、荘子および仏典を学ぶ。昭和19年海兵入校時、師の「良寛の詩境」を座右の書として持参。敗戦後、千葉農専(現千葉大学)農芸化学科にて生物化学を学ぶ。卒業後、市川学園市川中・高等学校に奉職する。縁あり仏門に入り、星野師の遺誡に随い故瓜生津隆雄和上より仏典を学び30余年。昭和38年真徳寺住職として現在に至る
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