内容説明
道路交通法(道交法)22条1項の定めるいわゆる最高速度違反罪は、道交法違反の諸類型の中でも最も検挙件数の多い犯罪として知られる。しかしそのことは、この大量発生、大量検挙犯罪の捜査が科学的、合理的に行われていることを意味しない。むしろ、真相究明のための捜査が行われず、形式的処理が一般化していると批判する声が強いのである。本書は、この十余年間レーダ事件に関わった全国の実務家の経験を集大成し、その到達点を明らかにしたものである。
目次
上巻(速度取り締まり現場と捜査の実態;弁護人の活動;レーダ裁判の検証記録例(抄)
レーダ裁判の無罪・公訴棄却事件弁論要旨実例
レーダ裁判無罪・公訴棄却判決―19例全文紹介
道路交通法速度違反事件無罪等主要判例一覧表)
下巻(速度取り締まり技術概説;レーダ式測定機;レーダ誤測定のメカニズム;レーダ裁判における技術者の証言(抄)
レーダ関連実験データ)