内容説明
悲劇のニューギニア戦、東西三千粁を転進し続けた著者が自らの体験を省みつつ日米政戦略を究明し対比した比類ない価値ある文献。
目次
第1章 パプアニューギニアの気候・風土・特性
第2章 第85通信隊のラバウルへの進出とガタルカナル島争奪戦
第3章 マンバレー地区への舟艇機動
第4章 ラエ・サラモアの戦斗
第5章 フィンシュ ハーフェン地区の戦斗
第6章 蘭領ニューギニアの戦斗(ホーランジァ地区の戦斗)
第7章 内地帰還とその後
第8章 連合国の対日反攻作戦
第9章 戦い終って その反省
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千本通り
1
ニューギニアのラエから西方に追われていった話。敵にたびたび上陸されて転進に次ぐ転進、山脈を越えたり、沼地に分け入ったりしてようやく目的地にたどり着く。日頃の行ないがよかったのか、内地から帰還命令が下り、水上機に乗ってインドネシアのアンボンへ到着、無事内地にたどり着く。日本ではなぜかロケットエンジンの「秋水」の開発に携わり終戦を迎える。2020/04/02
teitowoaruku
0
暗号の更新を怠った珊瑚海海戦、ミッドウェイ海戦は破れ、暗号の更新をしたばかりだった第一次ソロモン海戦は勝利した。戦いは、開始した時点でその勝敗が決まっており、そこに至る最善の努力、工夫を真にできたかによって決まるという話が印象的だった。2024/01/13