内容説明
首都圏に流布する怪談を取上げ、現地に赴きその背景を探る。怪談の発生現場と過去の事件、土地のいわく・伝承との因果関係を解き明かす。
目次
1 地獄に一番近い場所
2 東京怪談探索
3 武蔵野・多摩怪談散歩案内
4 秩父怪談巡礼記
5 神奈川怪談探索
6 奇妙な体験
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホンドテン
1
図書館で。怪談の起源に遡及し、虚像を取り払って、そこに沈殿する何モノかを究明することによって真怪に至ろうまたは、あたらしい恐怖を繋ぎなおし応報の物語を再生させようというスタンスがある。これはそれでホラー小説やミステリーものを通り抜けて民俗学、歴史学、心理学、社会学などを扱った諸本を読む雰囲気に近い。番長皿屋敷をめぐる青山家の歴史的考察や「皿数え」の呪術性を論じる民俗学的記述の手法はそのまま、サンシャインに現れる亡霊をめぐる記録に応用されBC級戦犯の悲運と怨念の出自の解明につながっていく。2005/08/08
shunkichi
1
H図書館。都内の話が面白かった。検証が面白い。2013/09/07
J_L_B_459
1
面白い。頭ごなしに幽霊を否定することなく、ユーモアを交えた検証に納得。幽霊は実在のものではなく、いわば顔に対する表情のようなものという一節が心に残った。顔は見る・見られるが、表情は読み取り読み取られるものだ。2010/02/09
澤水月
1
981005
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