内容説明
本書は、スウェーデン史の概要を知りたい方々のための読本である。そのため文章は大幅に短く、読みやすくした。内容は氷河時代から、最初の狩猟民、東方に展開したヴィーキング、初期王朝期の権力争い、修道院を舞台とする初期キリスト教時代、カルマル連合、グスタヴ・ヴァーサによるスウェーデン国家の独立、一部の人々が裕福になる一方で農民にとっては悲惨だった強国時代、文化が開花した貴族による「自由の時代」、19世紀の新大陸への移民と産業革命、今世紀の福祉国家と90年代の新しい政治風潮に至るまでを、網羅している。また各時代の政治や文化、思想を代表する人物についても紹介している。その上国民の大半を占める民衆の生活、つまり数世紀にわたる農民と農村生活を取り上げ、さらに僅か100年間に行われた産業化とそれによって誕生した都市生活についてもスポットを当てる。
目次
狩猟民から農民へ
ヴィーキング、アース神信仰とキリスト教
聖人、内乱とペスト
カルマル連合とスウェーデン人の反乱
新スウェーデンの強力な国王達
強国時代と貧窮
専制政治、出版の自由、文化
移民、製材所そして国民運動
産業化と福祉