内容説明
肉片が、聞いている。ミシン、人形、缶詰、蜘蛛、そして女たち…奪われし者たちの悲鳴が、グロテスクに世界を覆う。英語圏で最も注目を集める作家、鮮烈のデビュー作!シャーリイ・ジャクスン賞受賞(本書収録作「ワクシー」)。GRANTA「若手作家ベスト20」選出。女たちが自分の身体を、果物の皮をむくようにほどき始めると、本当の身体が出てきて―。(「ほどく」)すべての女の人生の目標は、試験で賞金を稼ぎ子どもも欲しがる男を見つけること―。(「ワクシー」)薄暗い屋根裏のミシンが生みだす幻影たちに、どんどん魅せられてゆく、ふたりの少女。(「アガタの機械」)女から求められ芸術のミューズである八本脚の男が、ある日美しいミシンと出会い―。(「蜘蛛の手記」)日常をグロテスクに彩る珠玉の13編。
著者等紹介
グルドーヴァ,カミラ[グルドーヴァ,カミラ] [Grudova,Camilla]
カナダ出身、スコットランド・エディンバラ在住。マギル大学で美術史とドイツ語の学位を取得。2016年「ワクシー」(本書収録)でシャーリイ・ジャクスン賞(中編部門)を受賞。同作は、翌年の英国幻想文学大賞の最終候補にも選出された。2017年、デビュー短編集『人形のアルファベット』をフィッツカラルド・エディションズより刊行し、話題になる。2023年、初長編『楽園の子どもたち(Children of Paradise・未邦訳)』が女性小説賞の候補に選出。同年、「グランタ」誌が10年ごとに選出する「若手作家ベスト20」に選ばれる
上田麻由子[ウエダマユコ]
文筆家・翻訳家。上智大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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