内容説明
日本歯科医専卒業の上、満洲国の大同学院に学んだ著者は、現役兵として輜重兵第三連隊に入隊初年兵としての物心両面に亘る苦難を前向きに乗り越え、甲幹となり、久留米卒業、帰隊と共に、南支に駐留中の輜重兵第三十八連隊に転属。小隊長として活躍中、不本意ながら、やむなく、陸軍歯科軍医に転科、近衛師団に転属して、マレー作戦、スマトラ作戦に参戦。この特異な体験を貴重な当時の作戦状況スナップ写真等多数を添えて綴った従軍記である。
目次
第1章 輜重兵時代(昭和十四年一月~昭和十六年十一月)(輜重兵第三聯隊(入営~予備士官学校卒業)
輜重兵第三十八聯隊(南支))
第2章 陸軍歯科医時代(昭和十六年十一月~終戦)(大東亜戦争参戦;マレー作戦;スマトラ作戦)
第3章 終戦(ドロックシノンバンへ;インドネシア民族の独立運動;ドロックシノンバン捕物帳 ほか)